第12回公募から新たな審査ルール「口頭審査」が導入されました。
今回は、この「口頭審査」について、申請者が必ず知っておくべき重要ポイントを解説します。
1. 口頭審査とは何か?
口頭審査は、事業再構築補助金の申請者を対象とした新しいオンライン審査方式です。
この審査方法が導入された理由は、申請内容の信頼性を高め、より適切な事業者を選定するためです。特に、申請者自身が事業計画を十分に理解しているかを確認することが目的とされています。
口頭審査では、ZOOMなどのオンラインツールを使用し、約15分間の面接形式で行われます。申請者は事業計画の詳細について質問を受け、自身で回答する必要があります。
つまり、口頭審査は申請者の事業計画への理解度と実現可能性を直接確認するための重要な審査プロセスなのです。
2. 口頭審査の対象者と選定方法
口頭審査は全ての申請者ではなく、一部の事業者が対象となります。
事務局が一定の審査基準を満たした事業者の中から、必要に応じて口頭審査の対象者を選定します。これにより、より詳細な審査が必要と判断された事業者に焦点を当てることができます。
例えば、事業計画の革新性が高い案件や、補助金額が大きい案件などが対象となる可能性があります。ただし、具体的な選定基準は公表されていません。
したがって、全ての申請者は口頭審査の可能性を念頭に置いて、準備を整えておく必要があります。
3. 口頭審査の3つの重要ポイント
口頭審査には、申請者が必ず押さえておくべき3つの重要ポイントがあります。
これらのポイントを理解し、適切に対応することで、口頭審査をスムーズに通過し、補助金獲得の可能性を高めることができます。
3つの重要ポイントは以下の通りです:
- 対応できるのは1人だけ
- 法人の代表者または勤務実態のある従業員1名のみが対応可能
- コンサルタントや社外の支援者の同席は禁止
- 完全な個室での1人対応が必須
- 静かな環境で、他者の映り込みや音声混入がないこと
- 安定したインターネット接続と、カメラ・マイク付きのPC準備が必要
- 指定された日時に必ず参加する
- 事務局が提示した日時から選択し、必ず参加すること
- 不参加や接続トラブルによる中断は不採択の可能性あり
これら3つのポイントを厳守することで、口頭審査を適切に受審し、事業再構築補助金の採択チャンスを最大化できます。
4. 口頭審査の準備方法と注意点
口頭審査を成功させるためには、十分な準備と注意が必要です。
審査では事業計画の詳細な説明が求められるため、申請者自身が計画内容を完全に理解し、説明できる状態になっていることが重要です。
準備のポイントとして以下が挙げられます
- 事業計画書を熟読し、全ての項目について説明できるようにする
- 想定される質問とその回答を事前に用意する
- 審査用の静かな個室と必要な機材(PC、カメラ、マイク)を確保する
- 本人確認用の写真付き身分証明書を用意する
万全の準備を整えることで、自信を持って口頭審査に臨むことができ、採択の可能性を高めることができます。
まとめ
事業再構築補助金の新たな審査ルール「口頭審査」は、申請者にとって大きな挑戦となりますが、適切な準備と対応により乗り越えることができます。3つの重要ポイントを押さえ、事業計画への理解を深めることで、補助金獲得への道を切り開いていきましょう。
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